
長いけど酒の話を。
初めてまとまった量のお酒を飲んだ時、自分の周りの世界がゆっくりとぐるぐると回転し、指先までアルコールの酔いによる痺れを感じ、嗚呼、なんて心地良さなんだ〜。酒最高じゃ〜ん。酒俺のためにあるじゃ〜ん。って思ったことを未だに覚えている。
それから20年近く、生活は変化していっても、ほぼ休み無く毎晩少なくない量の酒を呑んで生きてきた。
まあ、加齢と共に、予兆というか、シグナルは出ていたのだが、そんな酒との付き合い方を20年近くしていたら、ある日、身体が悲鳴を上げた。
入院。
幸い、病状はその病気にしては軽い方だったようで1週間程で退院出来た。
主治医は、次の通院日まではとりあえず禁酒して下さい。と、言った。
退院から約1ヶ月半の間の禁酒。
禁酒?
今まで何回も失敗した禁酒。
過去の禁酒期間の最高記録は4週間だったな。確か。
しかし今回は、これまた幸いなことに、入院となり、我が身が悲鳴を上げた時に続いた痛みを思えば酒を呑みたいとは思わなかったし、お金出して毎日酒呑んで身体壊して、家族に安くない入院費を捻出させ、さらに多方面に迷惑をかけている自分が心底バカ野郎だな。それに尽きる。と思った。
酒、アルコールって言っても、要は麻薬みたいなもんだから、欲するのは脳の問題だろ。ってことは知識として学んでいた。
なので、退院した日から毎朝15分くらい瞑想を生活習慣に取り入れた。瞑想エブリデイ。
瞑想は慣れてくると快感を得ることが出来る。
アルコールで得ていた快感を瞑想で得るようにした。
脳の問題は脳で解決。
瞑想の効果は凄まじく、次の通院日までの禁酒はあっけなく達成出来た。
通院日、血液検査をして、入院時に200超えだっだガンマの値も10分の1になっていた。
数年振りのオール異常なし!
さて、また酒呑むか!
って気にもならず、しばらく朝の瞑想は続けた。
酒を飲まなくなってなにが良いって、体調がすこぶる良い。飯が3食美味い。疲れない。
酒代が丸々浮く。
良い事づくめ。
と、ここまで、すんなり酒辞めれたよ!的に書いてきましたが、
ちょいちょい呑みたくはなったし、正月休みとかね、特に、あーもう呑んちゃおうかな?って思いましたが、ノンアルコールビールで気を紛らわして腹一杯食べて早く寝る!これで乗り切り、
まあ、何より、妻と子供2人のおかげで禁酒も続いたってもんです。
感謝。
んで、
実際、私の脳はどのくらい酒欲に勝っているのか現状を確かめようと思い、今回の旅で半年振りに呑んでみる事にした。(もちろん妻に断って。)
アルコール依存性について色々と調べたが、先述したように脳に問題があるから、5年間断酒した人が、断酒5年記念に呑んでみたら、翌朝からまた呑み始めて元のアルコール依存状態に戻ったケースもあるってのも読んだので、私の場合も半年振りに呑んだら、初めて酒に酔う気持ち良さを感じたあの日のようになるのか?戻ってしまうのか?
って思いつつ、旅の夜、夕食時にハイボールを頼み呑んでみたら、
とりあえず、
不味い…
酒、不味いぞ。
脳も不味い以外の信号を出力してこない。
結果、夕食中にハイボール一杯も呑めず。
妻に最後飲んでもらう。
妻、前と呑み方全然違うじゃん!と笑う。
で、部屋であと2杯くらい小さい缶の酒を呑んでみるが気持ち良さは訪れず、だんだん気持ち悪くなってきたので呑むの辞め。
酒飲めない人の感じがよく解りました。
で、翌朝は腹下しましてトイレに篭る。
結果、私は半年で見事に酒飲めない人の体になっておりました。
酒を欲しなくなった私の脳に拍手を送りたいと思います。
ちなみに、今の酒とつまみに代わる夜のお供は、水とかりんとうです。
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by from-oct
| 2023-02-14 20:39
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